Wednesday, October 13

北京国際マラソン

恒源祥北京国際マラソン(ぺきんこくさい-)は、毎年10月に北京で開催され、中国陸上競技連盟が主催し、北京体育局および北京市当局が公認するマラソンの国際大会である。
10月の北京は気候がよく、例年レース中の平均気温は11~18度程度であり、またコースも比較的平坦なので、高速タイムが出やすいマラソンコースといわれている。男子の大会記録は、1986年大会で日本の児玉泰介選手と、1988年大会でエチオピアのアベベ・メコネン選手がそれぞれ出した2時間7分35秒。また女子の大会記録は、2003年大会で中国の孫英傑選手の出した2時間19分39秒で、こちらは現在世界歴代第6位の記録である。
コースは、天安門広場をスタートとして、選手達は北京市内を巡ったあと、オリンピック公園内のゴールに飛び込む。また、男女の選手達は、時間差を設けた上で、同じコースを同時にレースする。北京の道路は道幅が広いため、細い道路になれた選手には、景色の動きが遅く、自分が遅く走っているように思えるという。
過去日本人ランナーは、この大会で好成績を残している。1985年の第5回大会では、宗茂・宗猛兄弟が同タイムで1位と2位に入り、翌1986年の第6回大会では児玉泰介が2時間7分35秒の記録で優勝。日本記録を大幅に更新するなど、日本勢は合計5回の優勝を誇っている。なお、1988年第8回大会では、2位に入った谷口浩美が2時間7分40秒で、
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当時の日本歴代2位の記録をマークした。
また、女子のレースは1989年第9回大会から始まったが、2002年第22回大会から2005年第25回大会まで、マラソン世界歴代第5位の記録を持つ中国の孫英傑がこの大会4連覇を達成している。2005年大会の翌日、南京で行われた全国運動会の10000mで、孫選手はドーピングで失格し、その後のレースは出場停止とされたが、全国運動会のマラソンを兼ねた北京国際マラソンのドーピング検査は合格で、優勝も取り消されていない。
また、2005年第25回大会では、先頭を独走していたケニアのベンソン・チェロノ選手(男子)の前にいた中継車が、ゴール直前にコース通りに走らず、選手の誘導もうまく行われなかったため、チェロノ選手がコースのおよそ800m分をショートカットしてしまった。結局チェロノ選手と後続の選手とのタイム差と、選手本人にはなんら責任がなかったことを考慮して、チェロノの優勝は有効とされ、800メートル分の所要時間を計算して参考記録が発表されたが、国際的なルールに照らせば失格であり、運営方法にも決定にも問題があると批判をあびた。



TV放送 

中国国内ではCCTVスポーツチャンネルで生中継されている。
日本では2005年大会から2007年大会までTBSテレビ・JNN系列28局とBS-iで同時衛星生中継していた。
2006年大会 出演者
キャスター/中井美穂
実況/中村秀昭、椎野茂、佐藤文康(TBSアナウンサー)
解説/金哲彦、澤木啓祐



男子・歴代優勝者 

優勝者所属タイム
11981シェル・エリクスタールスウェーデンの旗 スウェーデン2時間15分20秒
21982李宗亨朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮2時間14分44秒
31983ロン・タブアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国2時間18分51秒
41984喜多秀喜日本の旗 日本・神戸製鋼2時間12分16秒
51985宗茂日本の旗 日本・旭化成2時間10分23秒
61986児玉泰介日本の旗 日本・旭化成2時間07分35秒
71987ジュマ・イカンガータンザニアの旗 タンザニア2時間12分19秒
81988アベベ・メコネンエチオピアの旗 エチオピア2時間07分35秒
91989ペテル・ダールデンマークの旗 デンマーク2時間12分47秒
101990ペテル・ダールデンマークの旗 デンマーク2時間14分55秒
111991ネガシュ・デュベエチオピアの旗 エチオピア2時間12分55秒
121992泉宜広日本の旗 日本・ダイエー2時間11分29秒
131993胡剛軍中華人民共和国の旗 中国2時間10分57秒
141994胡剛軍中華人民共和国の旗 中国2時間10分56秒
151995孟憲輝中華人民共和国の旗 中国2時間16分22秒
161996ネルソン・ヌデレバケニアの旗 ケニア2時間10分37秒
171997金中元朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮2時間13分49秒
181998金中元朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮2時間13分49秒
191999鈴木賢一日本の旗 日本・富士通2時間11分33秒
202000ネルソン・ヌデレバケニアの旗 ケニア2時間13分52秒
212001宮科中華人民共和国の旗 中国2時間10分11秒
222002李柱宏中華人民共和国の旗 中国2時間13分09秒
232003イアン・シスター南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国2時間07分49秒
242004ジェームス・モイベンケニアの旗 ケニア2時間10分42秒
252005ベンソン・チェロノケニアの旗 ケニア2時間09分15秒(参考記録)
262006ジェームス・キプサングケニアの旗 ケニア2時間10分36秒
272007ネファト・キニャンジュケニアの旗 ケニア2時間08分09秒
282008ベンジャミン・キプトケニアの旗 ケニア2時間10分14秒

女子・歴代優勝者 

優勝者所属タイム
91989ムン・ギョンエ朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮2時間27分16秒
101990黎葉梅中華人民共和国の旗 中国2時間32分14秒
111991デボラ・ノイイギリスの旗 イギリス2時間35分18秒
121992謝麗華中華人民共和国の旗 中国2時間28分53秒
131993黎葉梅中華人民共和国の旗 中国2時間30分36秒
141994王軍霞中華人民共和国の旗 中国2時間31分11秒
151995任秀娟中華人民共和国の旗 中国2時間30分00秒
161996任秀娟中華人民共和国の旗 中国2時間27分13秒
171997王艶栄中華人民共和国の旗 中国2時間28分50秒
181998王艶栄中華人民共和国の旗 中国2時間28分50秒
191999艾冬梅中華人民共和国の旗 中国2時間29分20秒
202000魏亜南中華人民共和国の旗 中国2時間26分34秒
212001劉敏中華人民共和国の旗 中国2時間23分37秒
222002孫英傑中華人民共和国の旗 中国2時間21分21秒
232003孫英傑中華人民共和国の旗 中国2時間19分39秒
242004孫英傑中華人民共和国の旗 中国2時間24分11秒
252005孫英傑中華人民共和国の旗 中国2時間21分01秒
262006孫偉偉中華人民共和国の旗 中国2時間34分41秒
272007陳栄中華人民共和国の旗 中国2時間27分50秒
282008白雪中華人民共和国の旗 中国2時間26分47秒

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